2007年4月10日

見えてるかい

今日から始めたんだけど…。

朝起きて、家の外に出て手を振るんだ。
思いっきり、空を見てね。

で、仕事が終わって帰る時に、空を見てまた手を振るんだ。
「見えてるかな〜」とか思いながら帰るんだ。

で、手を振る時はちょっと背伸びするんだオレ。
少しでも、空に近づきたくて…。

少しでも背伸びしたら、届くかな?
雲を超えて、キミらが見えるかな?

そんな風に思って、手を伸ばして背伸びするんだ。
でも見えないんだ。

そんなことは分かってるけど…。
でも手を伸ばして、大きく振って…。

背伸びしたくなるんだ。
ちょっとでも、近づきたいんだ。

妹に何も言えなかった月曜日。
今日、母が妹に電話してた。

僕に変わってほしいと言った妹。
電話に出るのが辛くて、辛くて…。

何も声をかけられなかった、僕がイヤでイヤで…。
「言葉より、泣いてやろう」って思ってたのに…。

涙が出ずに、足下が震えるだけで…。
「何て情けない、長男だ、兄だ」って罪悪感しか残らなくて…。

でも妹は「アリガトウ」って言ってくれた。
「何も言えずに、ごめんね」って言われた。

それは僕のセリフ…。
何も言えなかった、僕は…。

受話器を持った手が震えてて…。
昨日の事と、ソレ以前の事を思い出して…。

涙を堪えるのが精一杯で…。
言いたい事の半分も言えずに…。

頼りない部分だけ、見せて…。
でも…、でも…、でも…。

一人でいると辛くて…。
妹の声を聞くと辛くて…。

ゴメンな、弱い兄ちゃんで。
どうして、昨日何も言えなかったんだろう.

手も足も震えてたけど…。
オマエが耐えてるのに、何も言えなかった…。

弱い兄ちゃんでゴメンな…。
でも…、でも…でも…。

姉ちゃんがいて、妹が二人いて…。
こんなに有り難いと思った事は無い。

僕には男兄弟はいないけど…。
姉ちゃんの旦那は僕の兄貴だし、妹の旦那は弟で…。

まあ大阪の妹の旦那は同級だからね。
オレが兄さんか(笑)。

「義兄さん」じゃなくて「兄さん」なんだ。
「義弟」じゃなくて「弟」なんだ。

僕が昨日、立ち続けられたのは、間違いなく兄さんと弟のおかげ。
男兄弟がいなかった、僕にとって…。

初めて出来た兄弟。
でも…。

兄弟ゲンカも出来なかったキミたち…。
僕らが、それ以上にケンカするよ(笑)。

「ありがとう」と言ってくれた妹に何も言えなかった僕…。
「しゃーない」としか言えなかった僕…。

またみんな生まれ変わったら…。
一緒にご飯を食べて、一緒にゲームして…。

で、誰かが怒られてるんだ(笑)。

「イッパイいろいろ書いてくれてありがとう」って言ったのが妹。
何も考えずに書いたけど…。

それで良かったのかな?
悲しみをぶり返す事にならないかなって思った…。

でも僕より、妹夫婦は強くて…。
いつか会えるから…、どこかで会えるから…。

「お兄ちゃんありがとう」の言葉…。
僕が言うべき言葉…。

実は兄弟の中で、一番「大丈夫?」って心配されてるのが僕。
何せ、寝る時は一人ですからね(笑)。

大丈夫とも言いにくいけど…。
泣きながら、寝るよ。

普段はそんなにへこまないし、シャベリなんだけどね。
何も話せなかった、月曜日。

手が震えて、足がガクガクで…。
兄さんと弟に助けられた気がする。

血の繋がりよりも、強い絆を感じた昨日。
そして、より一層兄弟のありがたさ、家族の有り難さを知った…。

でも…ホントに大きくなって、みんなと遊ぶキミの姿を見たかった。
photo3705.jpg
一日経ったけど、頭から離れなくて…。

妹二人が味わった、悲しさに比べたら僕の悲しみなんか小さくて…。
photo3706.jpg
写真を見ながら、泣くしかできなくて…。

でも…、僕のMacに残る写真は宝物。
何物にも代え難い、宝石。

輝きを失う事の無い、この宝を…。
僕らは忘れずに、抱えていこう。

「ウルサいな」って鳴き声が響いていた時が懐かしい。

今、一人で歩いてないよね?

目印になるかわからないけど…。

空に向かって、手を振るよ。

見えるかな…、空から見えるかな…。

毎日空を見て、手を振るよ。

空からでも見える様に、大きく手を振るよ。

そして空を見上げるよ。

手を振って、空に祈るよ。

やっぱり悲しいや…。

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