2006年7月19日

写真で見る今日の雨

って、ことでまだまだ「雨」物語は続きます(笑)。

いや、今でこそ「(笑)」なんて付けてますけど、朝はホンマにビビりましたからね〜。
自分の家がどうなるってのは、思ってなかったんですけど、やはり「知り合い」がね〜。

だって、大変なんですよ水害って。
もちろん他の災害も大変なんですけどね。

僕なんか2年前に、生まれて初めて水の被害にあったわけです。
いろんな貴重な体験もしましたけど、やっぱり「出来ることなら避けたい」ってのが本音です。

まあこれは誰も同じだと思うけど(笑)。

で、まず今日は朝起きて、ひたすら「河川情報」を更新していたのはみなさんの知るところです。

まず危機を感じだしたのは、午前6時30分を過ぎた頃でしたね。
先に書いた通り、「友達の飲食店」がヤバいんじゃないかと思ったわけです。

で、それを両親に伝え、とりあえず両親がそのお店を見に行きました。
僕は「福知山水位が5mで大体落ち着いた」のを確認して、そのお店に向かいました。

つーか、別に隠してもしゃーないので、どこに向かったか書いておきます(笑)。
向かったのは福知山市大江町北有路にある群(むれ)さんです。

ここの店主の息子が僕と同級生なんですよ。
ちなみに名字は「ムツゴロウ」さんと一緒(笑)。

で、ここは前の災害(台風23号)でもエラい目にあっているし、水の被害をたびたび受けているわけです。
前回はウチのお店も水浸しだったので、何も手助けできませんでしたが今回はせめて「何かできないか」と車で向かったわけです。

しかし大雲橋以外通行できないとあって、結構な混雑。
photo936.jpg
で、車で向かう途中に、親父から電話。
ホントは出たらいけないんだけど…、出ました(笑)。

どうやら、結構ギリギリらしい様子。
で、僕に「どういう状況(つまり河川情報ね)」と聞く。

この時点で、「多分大雲橋水位8mは無いと思うけど…」としか言いようがありませんでした。

で、現場について、家にお邪魔してみた景色が「!」モンでした。
photo937.jpg
もう結構迫っているわけですよ、水が。

で、ここは家の窓から、モロに由良川の様子が見えるんですよ。
photo938.jpg
またこの時(午前9時)は、福知山水位がピークを向かえ、大雲橋水位はドンドン上昇している時だったんですよ。

で、僕も失礼ながら、記録として写真を撮らせてもらいました。
ただ「もしも群さんが、浸水」していたら、この写真は掲載するつもりはありませんでした。

一応無事を確認に行って、息子(同級生)に許可は得ているんですよ。
「どうせ、blogに載せるんやろ」って言われたけどね(笑)。

で、「とりあえず福知山水位のピークは5mで収まった」と伝えたんですよ。
そしたらやはり手慣れたもの「1.72をかけて…」って計算を始めていました。

ただそれだと、群さんのところは「浸水」する計算になるわけです。
で、僕は「多分大丈夫(8mは超えない)と思います」と言いました。

でもさすがに「絶対大丈夫です!信じて下さい!」までは言えませんでした。
なので「大丈夫とは思いますが、荷物は上げておいた方がいいと思います」と伝えました。

水が来なくて「水来んかったやんけ!」って言われる方が、気が楽ですから(笑)。

しかし数字だけの水位を見ていた僕にとっては、「目に見える水」ってのは本当に怖いものでした。
よく考えたら、僕過去のどの災害でも「水が増えて行く瞬間」ってのは見たことがなかったんですよ。

で、僕もズッと留まるわけにはいかなかったので(道路が冠水して動けなくなる可能性があったから)、とりあえずお店に戻りました。
しかし帰り道でも、なかなかスゴい映像が飛び込んできました。

場所は大雲の里の前にある、船着き場(使ってないけど)。
photo939.jpg
もう道路キワキワです。
ちなみに撮影した時間は「午前9時4分」で、その時点での大雲橋水位は6.58mだったと思います。

まだ7mを超えていないのに、これだけ迫ってくるわけです。
こりゃ、本当に気が気じゃないだろうな…。

後、さらに帰り道「北有路阿良須」にて撮影。
IMG_5735.jpg
コレ、ホントに田畑の被害を考えたら、何とも言えませんね…。
しかしこの地域の人は、目の前でこの風景を見ているんだもんな〜。

「見えない水」も怖いですけど、「見える水」ってのは当たり前に怖いですね。
早急に対応されることを願っています。

有路出身の市議会議員、頑張って下さいよ(笑)。

で、まあお店にて、ひたすら「河川情報」を更新。
何度も書きますが「おそらく8mは超えない」と思っていたんですが、やはり気になるわけです。

掃除をしながら情報を見て、洗い物をしながら情報を見て、「いらっしゃい!」と言いながら情報を見て(笑)。

もうとにかく「早く、水位落ち着け!」って思っていたわけです。
で、午後1時前にようやく「大雲橋水位が下がって来た」のを確認。

お店も一段落したので、またまた「群」さんへ。
家の方に入って、呼んでみたら息子(同級生)が出て来た。

どうやら食事中だったみたいだ。
って、イイ度胸しているよ、さすがに(笑)。

で、午前中に家の中から写真を撮ったことを話すと、「もっとスゴいところがある」と案内を受けた。
もうここからは、僕の説明は必要ないと思うのでとにかく写真を並べます。
IMG_5748.jpgIMG_5751.jpg
IMG_5756.jpgIMG_5757.jpg
IMG_5760.jpgIMG_5761.jpg
もうとにかく、スゴいの一言!
ちなみに僕が今回何度も使用した「大雲橋」ってのは、写真に写っている橋です。

つまり「大雲橋水位」ってのは、この附近の水位のことです。
で、この時点で大体「大雲橋水位7.15m」くらいでしたね。

ちなみに「台風23号の時はピークで10.96m」でした。

しかし7mを超えただけでも、本当に怖いもんです。
とにかく「ゴーっ」って言う音がスゴいんですよ、川の流れの音が。

「お前スゴいな」って同級生に言ったら、「コレに慣れなきゃ、有路には住めん」って言ってました(笑)。

いやホント、スゴいですよ。
まあとにかく、水が家屋に入らなくて良かったです。

でもさすがに、「今日は営業せん!」って言ってたな。
僕もそれがイイと思ったし(笑)。

で、この後、同級生のオススメで、少し進んだところからも写真を撮影しました。
コレもまた、スゴかった…。
IMG_5762.jpgIMG_5765.jpg
IMG_5769.jpgIMG_5772.jpg
この写真を撮っている時に、「農道を犬と散歩しているおじいちゃん」がいたんですよ。

散歩するにしても、距離が短いわけなんですけどね(笑)。

で、このおじいちゃんに「水は減って来てますよ」って言ったわけですよ。
そしたら「水は減ってもな…、畑が…」って言ってました。

そうだよな〜、僕からすりゃ「家屋が無事か」をまず考えてしまうけど、この人達にとったら田畑も同じく大事なんですよね。
でもおじいちゃんは、言葉こそ重たく話すもの、笑顔のままで話してくれました。

こういう部分が大江のいいところであり、強さじゃないかと思いましたね。
ただ一緒にいた犬が、ずっと僕に吠え続けていたのは参った(笑)。

ってなわけで、とりあえず北有路をある程度撮影して帰ることに。
で、「あそこはどうなっているのか?」と気になったので、またまた大雲の里の前にある、全く使用された形跡のない船着き場へ。

それがコレ↓で、ちなみに撮影時間は午後1時26分で大雲橋水位7.15m位の時です。
IMG_5779.jpg
やっぱり、午前中より水が迫ってますよね。

ホンマにギリギリだったんだな〜って思いました。

で、帰宅した後も、ちょっといろんなところを撮影してきました。
やはり「どれくらいの水位でどうなるのか」って記録は大事ですからね。

で、気になったのが商工会横にある道。
IMG_5782.jpgIMG_5783.jpg
大雲橋水位は順調に下がっているのに、この箇所は一向に水が減る気配がないんですよ。

そりゃそうですよね、「堤防」があるので水の逃げ道がないわけですよ。
やはり築堤を作るのなら、「内水処理」をどうするか考えなければいけないわけですよね。

僕は大江町内全部を見て回ったわけじゃないんですが、こういった箇所は結構あったんじゃないかと思います。

やはり「本当に水に強い町」を作るのなら、総合的に全体を見た計画を進めることが大事だと思いました。
で、そのためには、不満を持つ地域と「いかに話し合うか」も大事ですよね。

「ワシが堤防作るように言いますさかい」なんて、言う様な議員の言葉を鵜呑みにしていちゃダメってことですよ(笑)。

自分達で、「この地域には何が必要か」をまずは、真剣に議論するべきじゃないかと。

まっ、真面目な話は、最近長く続けられないのでこの辺りでお開きってことで…。

また「大雨」が懸念される場合は、「うっとおしいくらい」の河川情報を流します(笑)。

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